最後の最後まで、
歯を残すことにこだわります。
当院ではオーダーメイドの
歯周病予防プログラム(自費)も
行っています。
詳細はこちら
当院ではオーダーメイドの
歯周病予防プログラム(自費)も
行っています。
詳細はこちら
歯周病には既に確立された治療法があります。
基本に忠実に、科学的根拠に基づいた治療を追求する。
これが当院の歯周病治療の特徴です。
まずは現状を正確に把握するための検査を行います。
以下に紹介する検査を行い、「どれだけ歯周病が進行しているか」「どのような治療法が有効なのか」などを明確にします。
CT検査では顎の骨、血管や神経など、身体の内側の状態を立体的に把握することができるようになります。
歯周病は歯を支えている顎の骨が溶かされてしまう病気です。
CT検査で骨の状態を診ることで歯周病の進行度合いが明らかになります。
ペリオスクリーンは唾液中の血液量(ヘモグロビン)を測定する検査です。
正常であれば、唾液に血液が混じることはないのですが、歯周病の方は歯茎が腫れて出血しやすくなります。
この検査をすることで、歯周病の有無や進行度合いが分かります。
歯周病が重症化してくると歯肉だけでなく顎の骨にまで炎症が及び、骨吸収(骨が溶ける)という現象が起こります。
本来骨には再生能力が備わっているのですが、歯周病で失われた骨は場合、何もしなければ元通りになることはありません。
なぜなら骨よりも先に歯肉の方が回復してしまい、骨が元に戻るためのスペースを埋めてしまうからです。
骨を元に戻すためには「骨再生療法」という専用の治療が必要になります。
当院では患者様の状態に合わせて「エムドゲイン法」「GTR法」といった治療法を使い分けています。
エムドゲインゲルという薬剤を骨が失われた部分に詰めることで、骨を回復させる治療法です。骨の再生は約8カ月で完了します。
麻酔した上で、治療する部分の歯肉を切開します。
歯石などの感染部分を清掃し、取り除きます。
歯を失った部分にエムドゲインを塗布します。
切開した歯肉部分を縫合します。
GTR法では骨と歯肉の間に「メンブレン」という人工膜を張ることで、骨が回復するためのスペースを確保する治療法です。
骨の再生速度を速めるために、「Bio-Oss(バイオオス)」と呼ばれる骨補填剤を使用することもあります。
一般的な歯周病治療では、何回かに分けて口全体を治療するため、全て治療が完了するまで1~2ヵ月ほど時間がかかります。
しかし、歯周病菌は約2週間で再び増殖してくるため、治療に時間がかかり過ぎると再発するリスクが高まります。
そこで当院では、1日で全ての部位を治療する「FMD(フルマウスディスインフェクション)」という治療を実施しています。
ジスロマックという抗生物質を服用することで、口全体の歯周病菌を除菌することが可能になります。
グラグラになってしまった歯をブリッジやクラウン(被せ物)などで固定することで、歯の寿命を延ばす治療法です。
この方法を用いることで、通常なら抜歯になってしまう歯でも残すことが可能になります。
たとえ歯周病が改善しても、骨や歯肉などの歯周組織は元通りにはなりません。
右の写真のように歯肉が下がり、歯が長くなったような見た目になります。
その見た目を修復し、審美性を向上させるのが歯周形成外科という治療です。
詳しくご説明します。
「歯肉移植」とは退縮した歯肉に、他の場所から採取した歯肉を移植する治療です。
2~3ヵ月後には傷が癒え、キレイな状態に戻ります。
退縮した歯肉を放置すると虫歯や知覚過敏になりやすいため、予防的な意味合いでもこの治療をおすすめします。
ムコグラフトはコラーゲンで構成されている人工歯肉です。
歯肉移植術のように歯肉の採取を行わないため、外科的処置に抵抗のある場合に有効な治療法です。
この予防プログラムは歯周病菌を短期間で除去することに特化したものです。
こちらは保険適用外のプログラムになります。
保険適用の予防もありますが、次のようなデメリットがあります。
歯周病の状態に合わせて2つのプランから治療方針を決定します。
【歯周病が軽度の方】:¥25,000+税
4週間で計4回の治療(当院衛生士が行います)と飲み薬(ジスロマックという抗生物質)を飲んでいただくプログラムです。
【歯周病が重度の方】:¥35,000+税
6週間で計6回の治療(当院衛生士が行います)と飲み薬(ジスロマックという抗生物質)を飲んでいただくプログラムです。
※どちらとも唾液検査、フッ化物塗布(単独の場合¥5000かかります)を含みます。
費用は初回時に総額を一度限り頂きます。
治療プランは歯科医師または歯科衛生士が適したものをご提案しますが、強制ではありませんのでどちらを選択していただいても大丈夫です。
この検査では唾液のpH(酸性かアルカリ性か)を測定することで、虫歯や歯周病のなりやすさを確認します。
本来なら唾液は弱アルカリ性になっているのですが、唾液が酸性に傾いていると歯のエナメル質が溶けやすくなり、虫歯のリスクが上昇します。
一方でアルカリ性に傾き過ぎていると歯石が溜まりやすい傾向にあります。
患者様ごとに菌の種類ごとに耐性が異なりますので、この結果を基に次回以降のプラン、歯磨き指導、適切な定期検診の時期等をご提案いたします。
また間食回数等、歯科衛生士が問診を行い、適宜、口腔内写真を撮影させていただく場合がございます。
検査結果は4〜7日で分かります。
また、患者様にはご自宅で「フロス(糸ようじ)と歯間ブラシ」の使用をお願いしています。
虫歯や歯周病が少ない欧米や歯科医療従事者は、日常的にフロスを使っています。
予防にセルフケアは欠かせません。
使い方が分からない時はご説明しますので気軽にご相談ください。
毎日のブラッシングでは取れない汚れ(バイオフィルム)を取り除きます。
歯磨きをした後、しばらくすると歯の表面がヌメヌメしてきますよね。
これがバイオフィルムです。
バイオフィルムは細菌の温床です。
これを取り除くのがPMTCと呼ばれる、歯科衛生士による専用器具を用いたクリーニングです。
特に奥歯と歯の間は汚れが溜まりやすいため、重点的に清掃を行います。
清掃に使うのはラバーカップ(医療用シリコーン)やブラシ、ユリー(音波と衝撃波でプラークをとる機械)という器具です。
痛みはありませんのでご安心ください。
最後にフッ素塗布を行います。
フッ素には虫歯予防効果の他、細菌や歯石の定着を防ぐ効果もあります。
この日は以上で終了となります。
またこの日からジスロマックという飲み薬(抗生物質)をお渡しします。
次回予約時のおよそ3日前から飲んでください。
こちらを飲むことで、口の中にいる細菌の繁殖を抑えることができます。
アレルギーなどがある場合は当院衛生士にお伝えください。
副作用としてお腹が緩くなることがあります。
一時的なものではありますが、ご心配なことがあればスタッフに申しつけください。
歯周病菌の多くは歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間に潜んでいます。
今回はこの歯周ポケットを綺麗にする「SRP」という処置を行います。
前回使用した超音波器具では届かない場所であるため、専用の器具で歯石を取ります。
その後、PMTC(前回と同様です)、フッ素コーティングをします。
今回は狭い隙間を綺麗にするため、少々時間がかかることがあります。
歯周病の方は歯茎から出血しやすいため、多少の出血を伴うこともありますが、心配する必要はありません。
痛みがある場合は麻酔をしますので、我慢する必要もありません(虫歯治療等で使用する麻酔と同様です)。
一連の工程が終了すると、歯茎の腫れが治まり引き締まってきます。
引き締まる過程で
等の症状が見られますが、時間とともに治まりますのでご安心ください。
不安や疑問がありましたら、気軽に何でもご相談ください。
歯周病は口だけの病気ではありません。
あまり知られてはいませんが、全身疾患の原因となることも明らかになっています。
代表的な例をご紹介します。
重度の歯周病の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。
歯周病菌の作り出す物質が血液中に流れ動脈硬化を起こすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。
健康な人に比べ心臓病発症の危険率が2.8倍と言われています。
母親が歯周病を持っていると早産や低体重児のリスクが高まることが明らかとなってきました。特に早産のリスクは5倍~7.5倍とも言われています。
他にも「ガン」「肺炎」「脳卒中」などとの関連性も指摘されています。 歯周病を口だけの病気を考えるのではなく、全身の病気だと認識を改めることが歯周病から身を守ることに繋がります。
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。ご興味がある方は下記からお問い合わせください。